B-Future News 2017年2月号

フロアパッドの使い方

ビーフューチャーが取り扱う床清掃用パッドのメーカーであるトレレオニが作成した、基本的なパッドの使用方法についてご紹介いたします。適切なメンテナンスを定期的に行うことの重要性をお分かり頂けると思います。
(トレレオニ 『Floor Maintenance 101 FOUR STAGES OF FLOOR MAINTENANCE』より引用しました。)

===引用ここから===

フロアメンテナンスの4工程

第1工程:リファーブ(REFURB)手入れする、磨きなおす

床の状態: 激しい人通りのため、もしくは手入れを怠っていたため、床の表面が壊れつつあります。床表面が明らかに曇っている、もしくは暗い影が入った部分があります。この原因は『シャイニー・ダート(光沢のくすみ)』や汚れのしみです。床が疲れて生気が失われ、くすんでしまっています。今こそリファーブ、つまり手入れをして、床の表面の下に眠っている本来の床の姿を取り戻しましょう。

解決法:リファーブ — 床を剥離して、シーラー/フィニッシュのベースレイヤー(一番最初の層)を再塗布すべき時が来ました。一番時間的に良い効率でこの作業を行うには従来型のマシン(175~350回転/分)、適切に希釈した剥離溶液と剥離力がとても強いフロアパッドを用います。トレレオニの

  • Black Stripping (ブラックパッド)
  • High Performance/Brown High Performance Stripping (ニンジャパッド)

が非常に優れています。このオープンウェブデザイン*やトレレオニ・ファイバーブレンド™*は、スラリー(洗浄溶液が汚れと混じった状態の混濁液)が表面に付着して目つまりを起こすことがなく、スラリーが徐々に通り抜ける設計です。一方、品質が劣るパッドを使った場合、パッドの表面にスラリーが付着しているので、床に作用せずに滑ってしまい、作業時間が予定よりも長くかかる原因となります。
きついケミカルを使用せず剥離をしたい場合は、エコ・マルーン™パッド(次ページ掲載)を使うと良いでしょう。

*オープンウェブデザイン: スラリーがパッド表面に堆積してパッドの働きを妨げることの無いように設計されたデザインのこと。

*トレレオニ・ファイバーブレンド™: パッドに様々なサイズの繊維を用いて、繊維を合わせること。これにより繊維の間に適度な空間を残すオープンウェブデザインが可能となる。

第2工程:リフレッシュ(REFRESH)よみがえらせる

床の状態: 床がいい状態に見えるようにすること。その目標のために、定期的に確認して砂、砂岩、汚れを床に堆積させないように、床をリフレッシュしてきれいな状態に保ちます。

解決法:リフレッシュ — 毎日のモップ掛けの励行、ビルの出入り口・玄関にマットの設置、定期的なマットのバキューミング、ダストモップで取り切れなかったシミ汚れの除去のためのモップ掛け等を通じて、床の摩耗や汚れを防ぐように都度努めましょう。床を毎日リフレッシュしていれば、人通りが行き交うことで起こる床へのダメージを減らすことが可能です。

第3工程:リストアー(RESTORE)復元する

床の状態: 時間の経過とともに、リフレッシュの工程では不十分になってきます。床には黒のスカッフマークや傷が目立ち始め、『濡れたような見た目』は失われます。そうなったら、このリストアーの工程が必要な時期になったということです。この工程で『濡れたような見た目』を長持ちさせて床の寿命を伸ばします。

解決法:リストアー — トレレオニのRed Cleaning/Spray(レッドパッド)を、従来型の175~350回転/分のマシン、もしくは広い場所には自動スクラバー(洗浄機)に取り付けて使用します。トレレオニのファイバーブレンド™シリーズ(プラチナ/ディアマンテ)の各パッドはスカッフマークや細かい傷を取り除くように設計されているので、『濡れたような見た目』の輝きを最大限引き出します。実際、このパッドは『濡れたような見た目』を復元し、表面に輝きを再びもたらします。また、トレレオニには12種類ものウルトラハイスピード(UHS)パッドを扱っており、例えば、UHS Super White(ホワイトゴールド)パッドを使うと、フロアケア計画の効果を最大限にするお手伝いをいたします。(ウルトラハイスピード(UHS)パッドとは、トレレオニが提供している、1000~3000回転/分のバーニッシング用パッドです。)

第4工程:リコート(RECOAT)再塗布する

床の状態: ゆくゆくは、リストアーの工程だけでは充分でなくなる時が来ます。バーニッシングを行った後でも、表面の見た目は標準に達していないことに気づくでしょう。(上記の工程を経ても)床が負けてしまうという現実を直視しましょう。実際、リコートの工程が一番報われる作業工程であり、リコートをすることで、リファーブの頻度を少なくすることが出来るのです。正しいパッドを使うと、トップコートのみ、もしくは2層のコートを取り除くことが可能です。

解決法:リコート — フィニッシュの表面もしくは層の間に汚れが堆積した時、また端や隅に汚れが溜まった時、リコートを行います。緑がひどい汚れ用、青が中程度の汚れ、赤が軽度の汚れ用です。もしケミカルを使用しないで清掃をする計画を立てている場合は、エコ・マルーン™のパッドをお薦めします。

最後に。
第2、第3、第4工程(リフレッシュ、リストアー、リコート)を行う目的は、第1工程(リファーブ)を可能な限りの間、省略することにあります。
床の状態を見極めて正しいトレレオニのフロアパッドを選択することで、床の寿命を最大にすることが可能です。

===引用ここまで===