B-Future News 2017年3月号

清掃用具を大切に扱う

清掃場所をきれいにするには、清掃用具もきれいに保たなければなりません。簡単なことのようですが、日々忙しく清掃業務に携わっていると、清掃用具の手入れや管理がなおざりになりがちです。ぜひこの機会に振り返ってみましょう。
(ウェブサイトCleanlink「The Importance Of Mop Cleanup After Laying Floor Finish」、「Rinsing Mops After Use」より引用しました。)

===引用ここから===

フロアフィニッシュを塗布した後のモップの洗浄の重要性

汚れたモップヘッドを使ってフロアフィニッシュを塗布することは、一番清潔で輝く床を実現するという清掃作業者の最終目標に反することである。

だが、フロアフィニッシュの塗布の際に汚いモップが使用される事態が起こってしまっている。それはたいていモップヘッドがきちんと定期的に洗浄されていないことが原因である。特に床にフロアフィニッシュを塗布する作業は骨が折れるので、モップの洗浄作業を雑に済ませてしまいたいという怠け心がつい出てしまうのであろうが、作業工程にほんのちょっとの手間をかけるだけで、モップの寿命を伸ばすことが出来るというのが現実なのだ。

「基本的に、あなたがきれいにしようとしている所よりも汚れている物を使って、きれいにすることなど出来ません。」シアトルに拠点を置く企業のCleaning Consultant Servicesの社長であるビル・グリフィン氏はそう指摘する。

(紐が束ねられた)ストリングモップは、フロアフィニッシュを塗布する際、清掃作業者にとってまだまだ頼りになる道具だが、道具の特別な手入れは必要である。清掃作業者の大部分は勤勉であるが、長く疲れる業務の終わりに、自分の道具をきれいに洗う手間は怠りがちになるのだ。

きれいなモップを使って床のフィニッシュの塗布を行うこと–これは当然かもしれないが、必須のことである。

カンザス州レネックサにある企業のCity Wide Franchiseで、業務支援の責任者を務めるジョー・チョプリン氏曰く、「(モップをきちんと手入れしておくべき)理由は、作業者が次の現場でフロアフィニッシュを塗布する際、汚れを減らしてくれるからです。」

チョプリン氏は、フロアフィニッシュを塗布する際、ストリングモップではなくマイクロファイバー製のフラットタイプのフィニッシュモップの使用を薦めている。

汚いモップを使って作業をした場合、滑らかで窓にまで輝きが反射するような床に仕上げるために、作業者はかなり労力を伴うことになる。モップがゴミを集めるだけではなく、モップ自体も型崩れしはじめる。

「モップが臭くなり黒ずんで、岩のように硬くなって黄変してしまいます。」そうオハイオ州フィンドレーに拠点を置く企業のCumming Facility Servicesで社長を務めるジル・フレイ氏は言う。

モップが汚くなりすぎて使えなくなったら、処分せねばならず、それが、業務にかかる出費となってのしかかることになる。

使った後のモップのすすぎ

フロアフィニッシュを塗布するためにモップを使用した後は、出来るだけたくさんのフロアフィニッシュを絞り出すため、モップ用バケツに付属するリンガーをまず使うべきである。

「そしてそのモップを流しに持って行き、モップハンドルから外して、水を流します。水温は、あなたが触れても問題ない程度の熱さにします。フロアフィニッシュを洗い流すために、ちょっとの間モップヘッドに水をかけておきます。」カンザス州レネックサ市にある企業のCity Wide Franchiseで運営補助責任者を務めているジョー・チョプリン氏はそう説明する。

それから、目立つゴミがモップに付いていないかを確かめた上で、またモップを絞る。そうしてやっと最後のすすぎである。この最後のすすぎは冷たい水で行うべきだ。

シアトルに本拠地を置く企業Cleaning Consultant Servicesの社長であるビル・グリフィン氏曰く、「冷たい水を使うことで、床からモップに付いた細菌の繁殖を抑えることが出来ます。細菌は酸っぱい臭いの原因となり、今後モップを使う際に嫌な臭いを発生させてしまうのです。」

清掃作業者は、水がきれいになるまでモップをすすぐべきである。この冷たい水でのすすぎ工程の後、配管にダメージを与えないように、空の流し台に再びお湯を流してもよい。

「モップをすすぎ終わった後、水が熱くなかったり、水を一定時間流さなかったりしたら、流しや配管を詰まらせてしまうことにもなりかねません。なぜなら、フィニッシュが床の上でしていた通りのことを、流しや配管ですることになるからです。つまり、フィニッシュが障壁を作り始め、やがて塞いでしまうのです。」そうチョプリン氏は指摘する。

フロアフィニッシュが堆積してしまわないように、清掃作業者はバケツやリンガーのすすぎも行うべきである。使用後簡単に洗えるように、バケツにビニール袋をかぶせて使うのも一案である。また、バケツを乾かすために逆さにして収納するとよい。

===引用ここまで===