梅雨の季節です

6月前半は全国的に気温がかなり高くなりそうです。引き続き体調管理を怠りなく過ごしましょう。

湿気が多いこの季節、床の清掃は特に丁寧に行いたいですね。厚生労働省の統計によれば、家庭内での不慮の事故の3番目に転倒事故が挙げられています。家庭内に限らずあらゆる施設内において、命を守る床清掃の重要性を今一度振り返りたいものですね。

商業施設でよく使われるVCT(ビニール合成タイル、通称Pタイル)の清掃方法について、つい見落としがちな事項が記載された興味深い記事がありましたので引用します。
(ウェブサイトCleanlink 『Caring for VCT』を翻訳、引用しました。)

===引用ここから===

VCT(ビニール合成タイル)の手入れ

戦没者追悼記念日(アメリカの公休日。5月30日または5月の最終月曜日)に気付きました。私たちのオフィスに新たに敷いたVCT(ビニール合成タイル)の床にフィニッシュを塗布しなくてはいけないと。私は長年、床の剥離やフィニッシュ塗布の経験があるので、この床の手入れは楽勝だな、と思っていました。床は新しいし、やっかいなビルドアップもない。タイルに塗布されたフィニッシュはごくわずか。大したことはないでしょ?いや、実はその考えは誤りだったのです。簡単どころか、あとで恥をさらすことになりました。フィニッシュには充分な光沢がなく汚れていて、全体的に髪の毛のようなものが付いていました。私はこの業界ではベテランと言われる位経験を積んでいて、床のメンテナンスについて初心者に教えているのですが、そんな私が、この時はまるで新人のようになってしまいました。この時の恥ずかしいエピソードから学んだことをお話しさせてください。

まず、新たに床に敷かれたVCTをコーティングするのに必要な工程を考えます。VCTのメーカーは、VCTの運搬時や保管時に表面に傷が入らないようにするため、保護の意味でアクリルのフィニッシュを薄く1コート塗布しています。このフィニッシュには光沢はなく、床の上を歩行した場合、保護力は不十分です。ですので、タイルをスクラブ洗浄し、適切な量のフロアフィニッシュで床をコーティングする必要があります。

毎分175回転の床洗浄機や自動スクラバーで洗浄して、汚れや緩くなったコーティングや粘着物を取り除きます。多目的洗剤か、床のフィニッシュの剥離剤を希釈(1:10)した溶液が向いています。そして、緑もしくは青色のスクラブパッドを用います。新たに貼り付けた床材は、貼り付けてから2週間はスクラブ洗浄すべきではありません。というのも、マスチック剤が接着力を発揮するように時間を置いたほうがいいからです。スクラブ洗浄溶液の量は控えめに。なぜなら過度な水気が付けたばかりの接着剤に触れてしまうのを防ぐためです。洗浄溶液をバキュームで床から回収し、すすいで、フィニッシュやシーリング剤を塗布します。

最後にさらに高い光沢を出す目的で、フィニッシュを塗布する前に、きれいにスクラブ洗浄されたタイルをバーニッシュするプロもいます。これは許容されているテクニックで、タイルにアスベストが含まれていないのであれば、今あるタイルの剥離、リコート作業を行う時に、このテクニックを使うこともできます。

私の犯した間違いの一つは、多目的洗剤を使わずに中性洗剤を使ったことでした。違いなんてほんの僅かのように思われるかもしれませんが、私を信じてください。違うのです。私が使った中性洗剤のpH値は7でした。多目的洗剤の場合、通常pHの値は11です。アルカリ度と洗浄力の強さがたった4ポイントだけ違うということではありません。それどころか、約70,000倍以上のアルカリであるということなのです。(pH指数のグラデーションの図を思い出してください。)私の所の床は、私たちのマシンの修理店や倉庫、利用頻度が高いトイレ、エレベーターから汚れがたくさん入ってきます。低pHの洗浄剤では充分に床をきれいに出来ません。

第二に、湿度が大失敗の一因でした。その日は湿度が100%近くでした。湿度は、温度とともに、床のフィニッシュが乾燥する際に重要な役割を果たします。フィニッシュには水がかなり含まれています。湿度が高ければ高いほど、乾燥して硬化するまでの時間がそれだけかかるのです。塗布と塗布の間は30~40分みてください。湿度が高い日には、1時間以上が望ましいでしょう。可能であれば、業務を行う日を湿度の低い日に変更します。

私は乾燥の工程をスピードアップするために送風機(エアムーバー)を使用して、塗布と塗布の間の時間をわずか20分に短縮してみました。その結果フィニッシュの表面は乾燥したのですが、フィニッシュの中側は適切に硬化していませんでした。その結果、光沢が良くなく、斑点ができてしまいました。

第三に、私はフィニッシュ塗布のために、カットエンド(切りっぱなしの糸)の新しいレーヨンモップを選びました。(塗布作業前に)抜けている繊維を取り除くために、そのモップをしっかりすすいでおきました。しかしそれにもかかわらず、抜けた繊維が床のフィニッシュを台無しにしてしまいました。床用フィニッシュを塗布する目的で作られた、あらかじめ洗浄済みのモップを使うのが、この問題を起こさないやり方だと思います。

フロアケアは特に複雑ではありませんが、特定の手順を厳守する必要があります。熟練した専門家でも、無頓着に手抜きをしようとすれば、好ましくない結果を招いてしまうのは明白です。しかし、注意深くルールに従えば、満足いく結果になるでしょう。さらに、簡単!とさえ思うことができるでしょう。

===引用ここまで===

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